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笹田 朋孝ササダ トモタカ

所属部署名法文学部 人文社会学科(人文学)
職名准教授
Last Updated :2020/07/04

研究者基本情報

基本情報

氏名

  • 氏名

    笹田 朋孝
  • 氏名(カナ)

    ササダ トモタカ

基本情報

  • アバター画像URI

    https://researchmap.jp/read0152626/avatar.jpg

所属

所属・職名

  • 部署

    法文学部
  • 職名

    准教授

学歴等

学歴

  • 2003年04月 - 2008年03月, 東京大学, 人文社会系研究科
  • 2001年04月 - 2003年03月, 東京大学, 人文社会系研究科
  • 1997年04月 - 2001年03月, 東京大学, 文学部

学位

  • 博士(文学)

その他基本情報

所属学協会

  • アジア鋳造技術史学会
  • 日本鉱業史研究会
  • 考古学研究会
  • たたら研究会
  • 日本鉄鋼協会
  • 日本考古学協会
  • Society of Archaeological Studies
  • Japanese Archaeological Association

委員歴

  • 2018年05月 - 現在, 韮山反射炉発掘調査指導委員会, 委員
  • 2018年01月 - 現在, 佐賀市重要産業遺産調査指導委員会, 委員
  • 2016年08月 - 現在, 恵美須ヶ鼻造船所跡・大板山たたら製鉄遺跡整備委員会, 委員

経歴

  • 2014年04月 - 現在, 愛媛大学 法文学部 准教授
  • 2011年04月 - 2014年03月, 愛媛大学 上級研究員センター 講師
  • 2009年07月 - 2014年03月, 愛媛大学 上級研究員センター 上級研究員
  • 2008年04月 - 2009年06月, 愛媛大学 東アジア古代鉄文化研究センター 研究員
  • 2008年 - 2009年, 愛媛大学 東アジア古代鉄文化研究センター

研究活動情報

研究分野等

研究分野

  • 人文・社会, 科学社会学、科学技術史, 鉄鋼技術史
  • 人文・社会, 考古学

研究キーワード

  • 製鉄
  • 遊牧国家
  • ステップ
  • 製鉄遺跡
  • モンゴル
  • 東北アジア
  • 考古学
  • Technology
  • Production
  • Russia
  • Mongolia
  • Northeast Asia
  • Iron
  • 産業考古学
  • 匈奴

著書・発表論文等

論文

  • Two Types of Iron Smelting Furnaces in Ancient Mongolia, Tomotaka Sasada, Lochin Ishtseren, Materials Science Forum, Materials Science Forum, 2020年05月, [査読有り]
  • 幕末佐賀藩の近代産業化遺跡の学際的研究, 笹田 朋孝, 理論考古学の実践, 理論考古学の実践, 2017年05月
  • モンゴル中央部とモンゴル東部の踏査成果の速報, 笹田 朋孝, モンゴル科学アカデミー考古学研究所紀要, モンゴル科学アカデミー考古学研究所紀要, 2016年02月, [査読有り]
  • 遊牧国家匈奴の形成と鉄器生産, 笹田 朋孝, 『キルギスとその周辺地域における遊牧社会の形成』2016年度科学研究費基盤研究(B)海外学術調査「ユーラシア古代遊牧社会形成の比較考古学」(課題番号:2530040)」論文集, 『キルギスとその周辺地域における遊牧社会の形成』2016年度科学研究費基盤研究(B)海外学術調査「ユーラシア古代遊牧社会形成の比較考古学」(課題番号:2530040)」論文集, 2016年
  • モンゴル高原の鉄生産, 笹田 朋孝, チンギス・カンとその時代, チンギス・カンとその時代, 2015年09月
  • Iron Smelting in the Nomadic Empire of Xiongnu in Ancient Mongolia, Tomotaka Sasada, Amartuvshin Chunag, ISIJ INTERNATIONAL, ISIJ INTERNATIONAL, 2014年, [査読有り], 0915-1559, 10.2355/isijinternational.54.1017
  • 「アウラガ遺跡」の建物跡の考古学的な調査成果, 笹田 朋孝, モンゴル科学アカデミー考古学研究所紀要, モンゴル科学アカデミー考古学研究所紀要, 2012年12月, [査読有り]
  • ジンギス・カンの大オルド跡「アウラガ遺跡」における鉄生産の研究, 笹田 朋孝, モンゴル科学アカデミー考古学研究所紀要, モンゴル科学アカデミー考古学研究所紀要, 2012年11月, [査読有り]
  • ホスティン・ボラグ遺跡の製鉄炉と窯跡の年代学的研究, 笹田 朋孝, モンゴル科学アカデミー考古学研究所紀要, モンゴル科学アカデミー考古学研究所紀要, 2012年11月, [査読有り]
  • モンゴル・ゴビ地域の古代銅生産, 笹田 朋孝, 日本鉱業史研究, 日本鉱業史研究, 2011年10月
  • 東北アジアにおける鉄生産の一研究, 笹田 朋孝, モンゴル科学アカデミー考古学研究所紀要, モンゴル科学アカデミー考古学研究所紀要, 2009年03月, [査読有り]
  • 北海道東部における鉄の様相, 笹田 朋孝, たたら研究, たたら研究, 2007年, [査読有り]
  • 北海道東部・擦文文化期における鉄器生産について, 笹田 朋孝, 北方探求, 北方探求, 2006年
  • 北海道擦文文化期における鉄器の普及--出土率からの予察, 笹田 朋孝, 物質文化, 物質文化, 2002年09月, 0287-363X

書籍等出版物

講演・口頭発表等

  • 古代モンゴルの金属生産 -鉄と銅を中心に-, 笹田朋孝, 国際モンゴル学会第3回アジア大会, 2019年12月, 招待有り
  • 2018年モンゴル国オルズ川流域の考古学調査, 笹田 朋孝, 第20回北アジア調査研究報告会, 2019年02月
  • モンゴル国トゥヴ県ホスティン・ボラグ4遺跡の調査報告―匈奴の竪穴建物の調査―, 笹田 朋孝, 第20回北アジア調査研究報告会, 2019年02月
  • ホスティン・ボラグ遺跡の製鉄, 笹田 朋孝, International Conference "Xiongnu Settlement and History of Ancient Craft Production", 2018年09月
  • 南アジアにおける製鉄技術の特色‐アジアの製鉄技術史の視座から‐, 笹田 朋孝, 国際シンポジウム「南アジアの鉄器時代」, 2018年06月
  • 反射炉法における動的状態とその制御に関するプロセス工学的アプローチ, 松井良行, 笹田朋孝, 永田和宏, 日本鉄鋼協会第175回春季講演大会, 2018年03月
  • モンゴル国北東部ウルズ川流域の2017年度踏査報告, 笹田 朋孝, 第19回北アジア調査研究報告会, 2018年03月
  • ホスティン・ボラグ遺跡の調査成果からみた匈奴の製鉄の特色, 笹田 朋孝, 日韓考古学者が解明するモンゴル考古学最前線2, 2018年02月
  • 北アジアにおける製鉄技術の伝播および発展, 笹田 朋孝, 国際学術シンポジウム「北東アジアにおける製鉄技術の流れ」, 2017年10月, 招待有り
  • Two Types of Iron Smelting Furnaces in Ancient Mongolia, 笹田 朋孝, The Ninth International Conference on the Beginnings of the Use of Metals and Alloys, 2017年10月
  • Ancient Iron Production at the Malli site in Central India, 笹田 朋孝, Eiji Yamasue, Virag Sontakke, Daiki Yamaichi, Akinori Uesugi, Tomotaka Sasada, 2017年10月
  • Iron technology of the Lopit in South Sudan in Precolonial Times, Isao Murahashi, Eiji Yamasue, Tomotaka Sasada, The Ninth International Conference on the Beginnings of the Use of Metals and Alloys, 2017年10月
  • Community activity of archaeometallurgy in Japan, Manako Tanaka, Tomotaka Sasada, Tetsuya Nakanishi, Kazumi Mizumoto, The Ninth International Conference on the Beginnings of the Use of Metals and Alloys, 2017年10月
  • 遊牧国家の考古学的研究‐モンゴル国の発掘調査を中心に‐, 笹田 朋孝, 公開講演会・研究会(復旦大学文物与博物館学系), 2017年09月, 招待有り
  • モンゴルの最新の調査成果, 笹田 朋孝, 2017年度嶺南大学校・愛媛大学共同学術大会, 2017年06月
  • 古代モンゴルの製鉄炉の特色とその変遷, 笹田 朋孝, 一般社団法人日本鉄鋼協会第173回春季講演大会, 2017年03月
  • 匈奴の製鉄炉-2016年度の二件の発掘調査成果を中心に-, 笹田 朋孝, 第18回北アジア調査研究報告会, 2017年02月
  • モンゴルにおける共同研究の成果と今後の展望, 笹田 朋孝, 『古代ユーラシア アイアンロードの探求』第9回国際学術シンポジウム・東アジア古代鉄文化研究センター設立10周年記念, 2016年12月
  • 遊牧社会匈奴の形成と鉄器生産, 笹田 朋孝, 中央アジア考古学研究会 キルギスとその周辺地域における遊牧社会の形成, 2016年02月, 招待有り
  • 北アジアの初期鉄生産―匈奴を中心に―, 笹田 朋孝, 古代世界の鉄生産-中近東から東アジアまで-, 2015年12月
  • Early Iron Production in Mongolia, 笹田 朋孝, The Present-Day Research on Ancient Iron Production in the World, 2015年12月
  • 考古学から見た東北アジア地域の鉄生産, 笹田 朋孝, 日本鉄鋼協会鉄鋼プレゼンス調査委員会「鉄の技術と歴史」研究フォーラム平成27年度フォーラム総会, 2015年07月, 招待有り
  • 草原からみた世界史-モンゴルの最新の発掘調査成果から-, 笹田 朋孝, 愛媛県高等学校地理歴史・公民部会, 2015年05月, 招待有り
  • 古代・中世モンゴル草原の鉄生産に関する一試論, 笹田 朋孝, 日本モンゴル学会2015 (平成 27)年度春季大会, 2015年05月
  • 遊牧社会匈奴の初期鉄器, 笹田 朋孝, 嶺南大学校文化人類学科2015年国際学術セミナー「農耕と非農耕地域の鉄(鉄器)文化比較」, 2015年03月
  • モンゴル国ホスティン・ボラグ遺跡の調査と研究‐匈奴の手工業生産研究‐, 笹田 朋孝, 韓国考古学会全国大会, 2014年11月, 招待有り
  • 古代モンゴルの製鉄技術の特色とその系譜, 笹田 朋孝, 日本鉄鋼協会秋季講演大会, 2014年09月
  • 金属技術史の学際的研究に対する金属考古学の貢献, 笹田 朋孝, 日本鉄鋼協会鉄鋼プレゼンス研究調査委員会・鉄文化財にみる日本の独自技術の学際的研究フォーラム「キックオフ 第1回研究会」, 2014年06月

MISC

  • 草原地帯の鉄 (ユーラシアの大草原を掘る : 草原考古学への道標) -- (冶金技術), 笹田 朋孝, アジア遊学, 勉誠出版, アジア遊学, 238, 127, 134, 2019年09月, http://ci.nii.ac.jp/naid/40022043306
  • 反射炉法における動的状態とその制御に関するプロセス工学的アプローチ, 松井良行, 笹田朋孝, 永田和宏, 材料とプロセス(CD-ROM), 材料とプロセス(CD-ROM), 31, 1, ROMBUNNO.122, 2018年03月, 1882-8922, http://jglobal.jst.go.jp/public/201802237352348259
  • 近年のホスティン・ボラグ遺跡( 匈奴の生産址遺跡群) の調査, 臼杵 勲, 笹田 朋孝, 木山 克彦, 金大考古, 金沢大学人文学類大学院人間社会環境研究科考古学研究室, 金大考古, 75, 24, 35, 2017年04月, http://ci.nii.ac.jp/naid/120006226786
  • 古代モンゴルの製鉄炉の特色とその変遷, 笹田朋孝, イシツェレン L, 材料とプロセス(CD-ROM), 材料とプロセス(CD-ROM), 30, 1, ROMBUNNO.139, 2017年03月, 1882-8922, http://jglobal.jst.go.jp/public/201702261476893722
  • 大学発産業界行 シーズ(研究成果)探訪(vol.190)幕末の遺跡から探る、日本のものづくりの原点と近代産業の幕開け, 笹田 朋孝, 愛媛ジャーナル, 愛媛ジャーナル, 愛媛ジャーナル, 30, 1, 80, 83, 2016年07月, 0918-7529, http://ci.nii.ac.jp/naid/40021260500
  • モンゴル国における日本隊による考古学発掘調査(2015年), 笹田 朋孝, 日本モンゴル学会紀要, 日本モンゴル学会, 日本モンゴル学会紀要, 46, 87, 89, 2016年, 0916-2356, http://ci.nii.ac.jp/naid/40020830492
  • アイヌの鉄製品 (特集 アイヌの考古学) -- (アイヌの物質文化), 笹田 朋孝, 季刊考古学, 雄山閣, 季刊考古学, 133, 54, 57, 2015年11月, 0288-5956, http://ci.nii.ac.jp/naid/40020629919
  • 彙報 モンゴル国における日本隊による考古学発掘調査(2014年), 笹田 朋孝, 日本モンゴル学会紀要, 日本モンゴル学会, 日本モンゴル学会紀要, 45, 93, 96, 2015年, 0916-2356, http://ci.nii.ac.jp/naid/40020469584
  • 古代モンゴルの製鉄技術の特色とその系譜, 笹田朋孝, イシツェレン L, 材料とプロセス(CD-ROM), 材料とプロセス(CD-ROM), 27, 2, ROMBUNNO.159, 2014年09月, 1882-8922, http://jglobal.jst.go.jp/detail.php?from=API&JGLOBAL_ID=201502297160799619
  • 佐賀市三重津海軍所跡出土石炭の評価について, 大石徹, 笹田朋孝, 前田達男, 資源・素材(Web), 資源・素材(Web), 2014, ROMBUNNO.A9‐4 (WEB ONLY), 2014年, http://jglobal.jst.go.jp/public/201802262126060227
  • 彙報 モンゴル国における日本隊による考古学発掘調査(2013年), 笹田 朋孝, 日本モンゴル学会紀要, 日本モンゴル学会, 日本モンゴル学会紀要, 44, 87, 89, 2014年, 0916-2356, http://ci.nii.ac.jp/naid/40020099628
  • 江戸の町屋の鍛冶屋―東京都豊島区巣鴨遺跡の発掘事例から―, 笹田朋孝, 成田涼子, 資源・素材学会春季大会講演集, 資源・素材学会春季大会講演集, 2012, 178, 181, 2012年, 1343-9898, http://jglobal.jst.go.jp/detail.php?from=API&JGLOBAL_ID=201202240780038061
  • モンゴルの古代製鉄遺跡―ホスティン・ボラグ遺跡の調査―, 笹田朋孝, 資源・素材, 資源・素材, 2011, 1, 85, 88, 2011年09月, 0919-7915, http://jglobal.jst.go.jp/detail.php?from=API&JGLOBAL_ID=201102279144393656
  • モンゴルの古代銅生産址―ゴビ地域を中心として―, 笹田朋孝, 資源・素材学会春季大会講演集, 資源・素材学会春季大会講演集, 2011 (CD-ROM), ROMBUNNO.1713, 2011年, 1343-9898, http://jglobal.jst.go.jp/detail.php?from=API&JGLOBAL_ID=201102233630482750
  • 東北アジアの古代鉄生産, 雄山閣『東アジアの古代鉄文化』, 雄山閣『東アジアの古代鉄文化』, 47, 67, 2010年
  • Зүүн Хойд Азийн төмөр үйлдвэрлэлийн зарим асуудалд, Studia Archaeologica, Instituti Archaeologici Academiae, Scientiarum MongolicaeАрхеологийн судлал, Studia Archaeologica, Instituti Archaeologici Academiae, Scientiarum MongolicaeАрхеологийн судлал, 2010年
  • 北東アジアの鉄生産, 同成社中世東北アジアの周縁世界, 同成社中世東北アジアの周縁世界, 74, 85, 2009年
  • 製鉄技術の伝播とその多様性, 東京大学総合研究博物館鉄-137億年の宇宙誌, 東京大学総合研究博物館鉄-137億年の宇宙誌, 85, 88, 2009年
  • 金・東夏の鉄生産 (特集 北東アジアの中世考古学), 笹田 朋孝, アジア遊学, 勉誠出版, アジア遊学, 107, 62, 69, 2008年02月, http://ci.nii.ac.jp/naid/40016122827
  • 北海道東部における鉄の様相 (特集 北海道の鉄器文化), 笹田 朋孝, たたら研究, たたら研究会, たたら研究, 46, 30, 36, 2007年03月, 0288-7916, http://ci.nii.ac.jp/naid/40015516818
  • 北海道東部・擦文文化期における鉄器生産について, 北方懇話会北方探究, 北方懇話会北方探究, 8, 25, 30, 2006年
  • 上京龍泉府址出土の金属製品について, 財団法人東洋文庫東アジアの都城と渤海, 財団法人東洋文庫東アジアの都城と渤海, 335, 349, 2005年
  • 金属器文化の普及, 北海道新聞社新北海道の古代-3, 北海道新聞社新北海道の古代-3, 70, 85, 2004年
  • 北海道日本海沿岸地域における考古学的調査(2001年度), 利尻町立博物館利尻研究, 利尻町立博物館利尻研究, 22, 79, 96, 2003年

その他研究情報

受賞

競争的資金

  • 日本学術振興会, 科学研究費助成事業 基盤研究(B), 製鉄遺跡の発掘調査に基づく遊牧国家匈奴の鉄獲得戦略の実証的研究, 笹田 朋孝
  • 日本学術振興会, 科学研究費助成事業 基盤研究(A), ヘルレン川流域を中心とした匈奴国家中枢地の研究, 臼杵 勲, 木山 克彦, 佐川 正敏, 坂本 稔, 笹田 朋孝, 2018年度は、匈奴国家生産拠点と推定されるホスティン・ボラク遺跡群の全容解明を目的に、継続中のKBS3遺跡の窯址の調査、周辺のKBS2・3・4遺跡の物理探査による確認調査を実施した。 KBS3遺跡では、窯址煙道部分の精査を行い、3つの煙道を持つ窯であることが判明した。これまでの結果と総合し、漢代の窯址との比較検討を進め、前漢中期以降の特徴を持つこと、また長安周辺の中心地ではなく内蒙古など隣接する地域の窯と共通点が多いことを明らかにした。焼成温度などの分析データも得られ、操業実態の解明に重要な資料が得られた。また以上の内容を年代測定結果と併せて年代的検討を進めている。さらにGPR(地下レーダー)による探査を発掘地周辺で実施し、若干の異常地点を確認した。ここでは昨年度の磁気探査においては顕著な異常地点を確認できなかったが、GPRではやや強い反応が確認され、GPR調査の有効性を確認でき、遺構発見の可能性が高まった。ただし、探査密度等の条件や解析の改善など、さらに検討を続行する必要があり、その検討も進めた。 KBS2遺跡では発掘遺構の周辺において、GPRによる探査を実施し、段丘縁の既発掘遺構から約30mの段丘平坦部で2ヶ所の異常地点を確認した。KBS4遺跡では、住居址周辺においてGPR探査を実施し、3か所に異常地点を確認した。以上の反応地点では、次年度に試掘を実施し、その内容を確認することとした。 出土遺物の整理作業を冬季に実施し、さらに、出土セン・瓦の製作技術・文様等の検討を進めた。その結果、製作技術においては同時期の中国と比較してやや古い技術が使用されていること、周辺のテレルジ土城へ供給されていることを確認した。また今年度より、モンゴル国立大学所蔵資料に加え、モンゴル科学アカデミー歴史考古学研究所所蔵匈奴人骨の調査を開始し、各人骨の精査により年齢、病理等の情報を得た。
  • 日本学術振興会, 科学研究費助成事業 挑戦的研究(萌芽), 日本におけるアーケオメタラジーの展開, 笹田 朋孝, 中西 哲也, 田中 眞奈子, 山末 英嗣
  • 日本学術振興会, 科学研究費助成事業 基盤研究(B), 大興安嶺北部両麓における古代~中世の境界域に関する考古学的研究, 木山 克彦, 松下 憲一, 笹田 朋孝, 本研究では、大興安嶺北部両麓地域における集団の統合、瓦解、再編の過程と周辺国家からの影響について、主に考古資料と史料の検討から、実証的に跡付けることを目的とする。具体的には、匈奴、鮮卑、柔然、突厥、ウイグルがモンゴル高原で覇を称えていた時期を対象に、1)大興安嶺北部両麓の土器資料を中心とした考古学的諸文化の再検討、2)また特に資料が乏しいモンゴル東部地域では、発掘調査を実施し、資料増加を図り、当地域の様相を明確化する。以上の検討から、各時期・通時的な地域間関係を明らかとする。加えて3)匈奴から唐代における当地域に関する史料の分析を実施し、考古学的様相と比較検討を行い、当地域の総合的な歴史展開の復元を目指すものである。 平成30年度は、上記1)では、既出の論考の整理を行うとともに、ロシア・アムール州博物館、ブラゴベシェンスク教育大学及び、中国・内蒙古博物院を中心とした呼和浩特周辺の各機関、国内では東京大学での資料調査を行った。結果、紀元前後~7世紀代の大興安嶺北部地域の一部の文化の系統性と地域性の現状を把握した。特に拓跋鮮卑の資料特徴を把握し、これらが室韋に続く可能性を見い出した点は重要である。2)では、オルズ川流域の踏査、ズーン・ウリーン・アダグ遺跡、シャルツ・オール1遺跡の発掘調査を実施した。ズーン・ウリーン・アダグ遺跡は紀元前の匈奴の製鉄遺跡と確認した。出土資料から、集落址が近辺にあるものと予想され、次年度の調査では、匈奴の生産状況の具体的解明をしたい。シャルツ・オール1遺跡は、8世紀前半の遺跡であることが判明した。唐・突厥・ウイグルのいずれかが設置者と考えられるが、次年度以降、その解明と現地集団との関係を行いたい。3)については、以上の結果を受け、漢代併行、唐代併行を中心に既存の史書の記載、研究史を検討している。 尚、これらの研究成果の一部は既に報告している。
  • 日本学術振興会, 科学研究費助成事業 基盤研究(B), 初期遊牧社会における社会複雑化とユーラシア東西交易路の復元に関する包括的研究, 中村 大介, 田村 朋美, 正司 哲朗, 木山 克彦, 向井 佑介, 高浜 秀, 笹田 朋孝, 今年度は最初にドイツ考古学研究所を訪れ、草原地帯西部の鉄器時代を中心とした著作、論文を入手し、研究者と議論を行うことで情報収集に努めた。そして、調査計画に従って、8月にモンゴルのホスティン・ボラグ遺跡にて、モンゴル科学アカデミーと共同で発掘調査を行った。その結果、遊牧民出現と関連するヘレクスルの付属施設でウマの頭骨埋納を確認することができた。ヘレクスルはサヤン・アルタイからモンゴル高原中央部に広がる墓制であり、その東側については年代が確認されてこなかったが、今回の調査で年代測定も実施し、前10世紀末~9世紀初頭という結果を得た。これによって、同一の墓制がモンゴル高原の西部から中部にほぼ同時期に広がったことを確定することができた。また、この調査に付随して、ブリヤートのカウンターパートナーとモンゴルで打ち合わせし、新資料の提供と情報交換を行った。 9月後半と3月後半には理化学的分析調査をモンゴルで行い、モンゴル西北部の匈奴墓から出土したガラスの分析に従事した。その結果、匈奴は同時期でも墓地ごとに異なる産地のガラス製品を獲得していたことが明らかになり、匈奴の内部構造にも関わる成果を出すことができた。加えて、単于やそれに匹敵する王の墓では交易範囲としては最も遠いローマのガラスを獲得していたことが、理化学的分析から裏付けることができた。 これらの成果については、2月末に「社会変化とユーラシア東西交易:考古学と分析科学からのアプローチ」と題する国際シンポジウムを行い、冊子にまとめた。その中で、草原地帯の交易ルートの変化、草原地帯東部の草原の道の開拓の時期についても整理を行った。また、3月末には中国の復旦大学にて「漢代における草原と海上のガラス交易」として研究分担者とともに講演を行い、成果の周知に努めた。
  • 日本学術振興会, 科学研究費助成事業 若手研究(A), 遊牧国家匈奴における製鉄の伝播とその適応プロセスの実証的研究, 笹田 朋孝, モンゴル側と作成した調査計画に則って、7月にモンゴル国ドルノド県バヤン・ドゥン郡ズーン・ウリーン・アダク遺跡の発掘調査を行なった。2基の製鉄炉を発掘し、炉の内部から採取した木炭を日本に持ち帰り、年代測定を行った結果、2σで88calBC - 77calBC ( 1.9%)、56calBC - 53calAD (93.5%)の年代が得られた。これによりモンゴル東北部のロシア国境近くに匈奴の製鉄遺跡が存在していたことが確定となった。近隣には匈奴の遺跡はまだ確認されておらず、周縁地域における匈奴のあり方、あるいは匈奴の領域を考える上で重要な成果であるといえる。 また9月にはこれまでキーサイトとして調査を継続してきたトゥヴ県ムングンモリト郡ホスティン・ボラグ遺跡の発掘調査を実施した。これまでの調査で匈奴の製鉄については一定の見通しを得ることができたため、2018年度は匈奴の鉄器生産を明らかにするために、2017年度の調査で確認された竪穴状遺構の発掘を実施した。その結果、鉄器生産に関連する遺構や遺物を確認できなかったものの、匈奴では珍しい、ベンチ状遺構や出入り口部を伴う「呂」の字型の竪穴建物を検出することができた。柱穴から出土した動物遺体の年代を同様に測定したところ、48 cal BC-29 cal AD (91.3%)、39-49 cal AD (4.1%)と21-12 cal BC (1.8%)、1 cal BC-78 cal AD (93.6%)の年代が得られた。この年代は製鉄遺跡や窯址との年代と整合的であることから、鉄生産や窯業生産が行われていたころに存在していた竪穴建物といえる。 2018年9月にはモンゴルで国際シンポジウム” XIONGNU SETTLEMENT AND HISTORY OF ANCIENT CRAFT PRODUCTION”を開催し、モンゴル語で研究成果報告書を刊行するなど、研究成果を国内外に発信している。
  • 日本学術振興会, 科学研究費助成事業 基盤研究(A), モンゴル帝国成立基盤の解明を目指した考古学的研究, 白石 典之, 本郷 一美, 村上 恭通, 小畑 弘己, 三宅 俊彦, 笹田 朋孝, 本研究は13世紀初頭のモンゴル帝国の成立と強大化の背景を、考古学資料から明らかにしようと企画された。具体的には初代君主チンギス・カンが本拠をおいたモンゴル高原東北部の遺跡調査を実施し、その出土品を通して当時のようすを復元する作業をおこなった。今年度(2018年度)は5月にヘンティー県バヤン・オボー郡ハンザト遺跡、8月に同県デリゲルハーン郡アウラガ遺跡(チンギス・カンの本拠「大オルド」跡)の発掘調査をモンゴル科学アカデミー歴史・考古学研究所と共同で実施した。 ハンザト遺跡は既知であったが年代が特定されていなかった。我々の2017年度に実施した年代測定で、13世紀初頭であることが明らかになったので、調査に着手した。その結果、当時有数の大型の宮殿の跡だと明らかになった。その規模は間口で32mを超え、君主もしくは君主の兄弟クラスの人物の宮殿だと想定できる。モンゴル帝国史研究の上で、近年で最も重要な発見だと考えている。一部のみの発掘なので、まだ不明な点が多い。より詳しい内容を知るため、次年度以降も調査を続ける予定である。 アウラガ遺跡では前年度から継続で第2建物とした建物基壇の発掘をおこなった。基壇のほぼ半面を完掘できた。現時点で調査団は、構造と遺跡内の位置から、この建物はチンギスが家臣や外国使節の謁見などの政治的セレモニーをおこなった場だと想定している。残る半面を次年度以降に精査する予定である。 それ以外に、本年度は放射性炭素による年代測定を精力的におこない、モンゴル側が調査して当該期の墓葬や生産遺跡の年代を明らかにした。これは今後の研究に大変有益である。
  • 文部科学省, 科学研究費補助金(若手研究(A)), 遊牧国家匈奴における製鉄の伝播とその適応プロセスの実証的研究, 笹田 朋孝
  • 日本学術振興会, 科学研究費助成事業 基盤研究(B), 南インド先史文化編年の構築, 上杉 彰紀, 米田 文孝, 長柄 毅一, 清水 康二, 笹田 朋孝, 田中 眞奈子, ラーオ K. P., ソーンタッケー ヴィラーグ, アバヤン GS, ラージェーシュ SV, 本研究は西暦紀元前1400年頃~紀元前後にかけてインド半島部に広く展開した南インド巨石文化について、遺跡、遺物の詳細な記録による基礎資料の蓄積と分析に基づいてこの文化の歴史的展開・意義を明らかにしようとするものである。南インド巨石文化は大型の石材によって築かれた墓(巨石墓)を主たる指標とするが、そうした巨石墓が群集する遺跡について、マハーラーシュトラ州、テーランガーナー州、アーンドラ・プラデーシュ州、ケーララ州において分布調査を行い、巨石文化遺跡の実態について詳細な検討を行った。また、各地の遺跡で出土した土器および石製装身具の記録化・分析を行い、この文化の時空間的変異・変遷を明らかにした。
  • 日本学術振興会, 科学研究費助成事業 基盤研究(A), 初期遊牧国家の比較考古学的研究, 臼杵 勲, 高瀬 克範, 木山 克彦, 坂本 稔, 石田 肇, 小畑 弘己, 笹田 朋孝, 長岡 朋人, 内田 宏美, 佐川 正敏, 柳本 照男, 松下 憲一, イシツェレン ロチン, アマルトゥフシン チュナグ, クラージン ニコライ, カナヴァロフ プラコピー, 匈奴時代の製鉄工房・窯業址が集中するモンゴル国ホスティン・ボラク遺跡群において、匈奴国家の生産活動の解明とそれらの遊牧国家における意義の解明を目的に、各種生産関連遺跡の現地調査と土器・瓦・センの製作技術研究を実施した。その結果、遺跡群における製鉄工房と窯業址の分布状況と規模、窯址や関連遺構の特徴を明らかにした。さらに、製品が出土する周辺の土城の出土品と生産址の製品の比較を行い、生産地と消費地間の供給関係を検討した。また、出土瓦・セン・土器の製作技術の検討、周辺地域との比較研究を進め、中国北方地域との関係を明らかにした。
  • 日本学術振興会, 科学研究費助成事業 挑戦的萌芽研究, 鉄文化財の極微量元素・同位体組成分析に基づく地球科学的手法のアプローチ, 小山内 康人, 足立 達朗, 中野 伸彦, 村上 恭通, 槙林 啓介, 田尻 義了, 笹田 朋孝, 岡山県新見市正田たたら場にて、鉄原材料、製鉄炉構築材およびその原材料、製鉄条件(炉内温度、砂鉄と木炭投入量など)などが明確な製鉄実験を実施した。平成28年度は古代日本、とくに古墳時代の製鉄炉を想定したものであったが、29年度は東アジアさらに中央ユーラシアにおける比較研究を念頭に、古代朝鮮半島の製鉄炉を復元し実験を行い、製鉄過程における元素・同位体の挙動を明らかにできる試料を得た。
  • 日本学術振興会, 科学研究費助成事業 基盤研究(A), モンゴル東部新発見の突厥碑文調査と遺跡保護に関する考古学・歴史学的研究, 大澤 孝, 鈴木 宏節, 白石 典之, 山口 欧志, 松川 節, 清水 奈都紀, 笹田 朋孝, 木山 克彦, 本研究ではモンゴル歴史・考古学研究所との国際共同プロジェクトとして、モンゴル東部のスフバートル県テブシンシレー郡のドンゴインシレー碑文遺跡について、碑文解読と遺跡の発掘調査を行なった。その結果、全長4~6m前後の碑文14本を発掘し、遺跡マウンド中央からは、遺跡を方形に取りかこんでいた碑文の根元や、それを取り巻く方形の周溝を発掘した。その周辺からは各時代に当時の遊牧民から備えられた供犠用の動物骨(羊や山羊、馬や牛など)や薄手焼きの土器断片を採取し、C14炭素年代分析を実施した。
    碑文解読からは、本碑文は突厥第二可汗国のビルゲ可汗(716~734年)以降の東部王侯に関わる碑文遺跡と見なせよう。
  • 日本学術振興会, 科学研究費助成事業 挑戦的萌芽研究, 日本におけるアーケオメタラジーの創出, 笹田 朋孝, 前田 達男, 中野 充, 中西 哲也, 山末 英嗣, 田中 眞奈子, 本研究では、出土金属資料に対して考古学・冶金学・鉱山鉱床学・文化財科学の専門家が実証的な学術研究に取り組み、その研究活動を国内外に積極的に発表することで、欧米の考古金属学に対応する研究領域を日本にも創出することを目的としていた。佐賀藩の近代産業化活動の研究では、シンポジウム「幕末佐賀藩三重津海軍所跡の学際的研究」を開催し、西洋の技術だけではなく在来の技術や知恵も活用していたことを明らかにした。一方で日本鉄鋼協会内に「鉄文化財にみる日本の独自技術の学際的研究フォーラム」を創設し研究組織として活発に活動した。海外との研究連携ではインドやフランスの考古金属学者との連携を深めることができた。
  • 日本学術振興会, 科学研究費助成事業 基盤研究(A), 製鉄の起源と展開に関するフィールドワークに基づいた実証的研究, 村上 恭通, 大村 幸弘, 安間 拓巳, 槙林 啓介, 新田 栄治, 笹田 朋孝, この研究は、製鉄の起源地である中近東から東方へ伝わる技術の足跡と変化の画期を考古学的に明らかにすることを目的としました。ヒッタイトに代表される青銅器時代の鉄は、紀元前12世紀頃にコーカサス地方を経て、中央アジアに伝わることを発掘により明らかにしました。これを技術伝播の第1波とすれば、黒海・カスピ海北岸地域のスキタイで育まれた技術の東方伝播が第2波といえます。東アジアは第1波の技術を基礎に発展させ、第2波を受容していないことも判明しました。 ユーラシア北部における製鉄技術の伝播が鉱山を求めて移動する遊牧民族の生活様式に起因することが想定できるようになりました。
  • 日本学術振興会, 科学研究費助成事業 基盤研究(B), 擦文文化期における環オホーツク海地域の交流と社会変動, 熊木 俊朗, 大貫 静夫, 佐藤 宏之, 設楽 博己, 國木田 大, 夏木 大吾, 福田 正宏, 笹田 朋孝, 佐野 雄三, 守屋 豊人, 山田 哲, 中村 雄紀, 守屋 亮, 擦文文化期における地域間交流や社会変化の様相を解明するため、北見市大島2遺跡にて擦文文化の竪穴住居跡の発掘調査を実施した。大島2遺跡は標高の高い尾根上というやや特異な環境下にあり、低地や砂丘上にある他の集落とは異なる性格を有することが予想されたが、発掘調査の結果、海獣狩猟や動物儀礼、住居の廃絶儀礼、建築木材の選択、木製品の様相などに、オホーツク文化やトビニタイ文化との関連を思わせるような特徴が認められることが明らかになった。
  • 財団法人JFE21世紀財団, アジア歴史研究助成, 考古資料に基づく匈奴の国家形成における非遊牧的文化受容の意義の解明, 笹田 朋孝
  • 日本学術振興会, 科学研究費助成事業 基盤研究(B), 律令国家の北限支配からみた、津軽海峡を挟む古代北方世界の実態的研究, 小口 雅史, 熊谷 公男, 天野 哲也, 小嶋 芳孝, 小野 裕子, 荒木 志伸, 鈴木 琢也, 笹田 朋孝, 本研究では、律令国家最北の支配拠点である秋田城の性格をまず明らかにし、その秋田城による北方支配や北方世界との交流が、具体的にどのようなもので、どこまで及んだのか、またその一方で北方世界内部のみの、秋田城支配と関わらない交流がどのようなものであったかを検討した。 それによれば、秋田城の北方支配は意外に限定的で、北の領域では北の論理に基づく主体的な流通が優勢であったことが明らかになった。一方秋田城の性格については、文献史料の解釈からは非国府説、出土文字資料の解釈からは国府説が有利であることを確認した。最終的結論は今後の課題としてなお検討を続けたい。
  • 日本学術振興会, 科学研究費助成事業 若手研究(A), モンゴルにおける製鉄の伝播と地域的・社会的適応の実証的研究, 笹田 朋孝, Ch. アマルトゥブシン, G. エレグゼン, L. イシツェレン, モンゴル国内で初めてとなる製鉄遺跡の発見に成功し、ホスティン・ボラグ遺跡の発掘調査を実施した。遺跡から出土した土器や木炭の放射性炭素年代(紀元前2世紀~紀元後1世紀)からこの遺跡は匈奴のものである。スラグの分析結果などからこの製鉄技術は同時代の中国とは大きく異なっており、南シベリアなどと類似していることから、草原を西から伝わってきた製鉄技術である。これまで匈奴は製鉄技術を持たないとされてきたが、おそくとも紀元前1世紀のモンゴル草原では、匈奴が遊牧国家として独自の製鉄技術を保有し、システマティックに鉄器を生産していたことが明らかになった。
  • 日本学術振興会, 科学研究費助成事業 基盤研究(A), モンゴル帝国成立史の解明を目指した環境考古学的研究, 白石 典之, 本郷 一美, 篠田 雅人, 村上 恭通, 佐々木 尚子, 小畑 弘己, 相馬 秀廣, 加藤 雄三, 松田 孝一, 三宅 俊彦, 笹田 朋孝, 内田 宏美, 本研究の目的はモンゴル帝国の強大化の背景を明らかにすることである。我々は史料だけに拠らず、遺跡などの考古資料から研究を進めた。王朝の興亡に自然環境変化が関係するという意見は古くからある。モンゴル帝国の勃興についても中世温暖期のピーク以降の寒冷化でチンギス・カンがモンゴル族を統合し、力を蓄えて世界征服へと乗り出したという仮説がある。我々は環境考古学的方法でその仮説を検証した。その結果、チンギス登場時のモンゴルは寒冷・乾燥、征服戦争を遂行していた時期は温暖・湿潤であったと想定できた。我々はモンゴル高原における温暖湿潤傾向による農耕と牧畜の盛行に、モンゴル帝国の拡大の理由が隠されていると考える。
  • 公益財団法人高梨学術奨励基金, 幕末佐賀藩の近代産業化遺跡の学際的研究‐反射炉の資料を中心として‐, 笹田 朋孝
  • 財団法人三島海雲記念財団, 学術研究奨励金, モンゴルにおける金属生産史の基礎的研究, 笹田 朋孝
  • 日本学術振興会, 科学研究費助成事業 基盤研究(B), 四川省成都平原蒲江県域における秦漢代製鉄遺跡の調査研究, 村上 恭通, 佐々木 正治, 笹田 朋孝, 古くは蜀と呼ばれた四川省成都平原において、製鉄遺跡の発掘調査を実施した。成都市蒲江県鉄牛村遺跡では前漢代・後漢代、そして古石山遺跡では後漢代の製鉄関連施設を検出した。これらの発掘調査により、成都平原における漢代製鉄炉の特徴と生産物を明らかにした。
  • 財団法人高梨学術奨励基金, 朝鮮半島中部地域における古代の鉄・鉄器生産の実証的研究, 笹田 朋孝
  • 日本学術振興会, 科学研究費助成事業 基盤研究(C), 鉄・鉄器の生産技術・流通からみた中世東北アジア地域の考古学的研究, 笹田 朋孝, ニキーチン Yu. G., イブリエフ A. L., ツォグトバータル B., 本研究では中世東北アジア地域(モンゴル・極東ロシア・北海道)を対象として、遺跡から出土した鉄や鉄器の実地調査を通じて、生産・流通という観点から考古学的な研究を行った。自然科学的分析を併行し、総合的に検討した。その結果、大規模生産地への鉄生産の集約化と製品の流通網の確立を背景として、それぞれの地域で古代国家や近代国家とも異なる、多様な生産・流通システムを構築していたことが明らかとなった。

愛媛大学教員活動実績

プロフィール(A)

学内兼務職(A02)

  • アジア古代産業考古学研究センター, 20190401

教育活動(B)

担当授業科目(B01)

  • 2019年, 前期, 学部, 地域文化実験演習
  • 2019年, 前期, 学部, 地域文化実験演習A
  • 2019年, 前期, 学部, 地域文化実験演習
  • 2019年, 前期, 学部, 地域文化論
  • 2019年, 前期, 学部, 地域文化論
  • 2019年, 前期, 学部, 考古学演習A
  • 2019年, 前期, 学部, 考古学概論Ⅰ
  • 2019年, 前期, 学部, 考古学概論
  • 2019年, 前期, 学部, 考古学基礎演習Ⅰ
  • 2019年, 前期, 学部, 考古学専門演習Ⅲ
  • 2019年, 前期, 学部, 考古学基礎演習Ⅰ
  • 2019年, 前期, 学部, 考古学基礎演習Ⅰ
  • 2019年, 前期, 学部, 考古学専門演習Ⅲ
  • 2019年, 前期, 学部, 考古学基礎演習Ⅰ
  • 2019年, 前期, 修士, アジア考古学特論


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