大学院理工学研究科(工)
理工学専攻(電気電子工学)
日本語
English
更新日:2024/12/26
教授
ツヅキ シンジ
都築 伸二
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経歴
1985/04/01-1991/08/31
住友電気工業(株)。光LAN装置の研究開発に従事。
1991/09/01-2000/03/31
愛媛大学工学部助手
2000/04/01-2007/03/31
愛媛大学助教授
2007/04/01-2019/03/31
愛媛大学准教授(学校教育法改正に伴う職名変更)
2019/04/01-現在
愛媛大学教授
学歴
愛媛大学
1983
愛媛大学
1983
愛媛大学
1985
愛媛大学
1985/03
学位
博士(工学)
京都大学
1999/01
免許・資格
第一級無線技術士
1985/03/30
(第一種電気工事士試験合格)認定電気工事従事者
2004/01/28
防災士
2016/11/25
第二級アマチュア無線技士
研究分野
情報通信
情報ネットワーク
研究キーワード
IPネットワークによるデジタルビデオ(DV)伝送システム
コンピュータネットワーキング
電力線通信
スマートグリッド
IoT
LPWA, LoRa
Research on sequence design and signal processing for baseband spread-spectrum communications
IoTシステムとそのEMC問題
LoRa無線システム / LPWAN
ベースバンド・スペクトラム拡散通信のための符号設計と信号処理
共同研究・競争的資金等の研究課題
日本学術振興会
科学研究費助成事業
一線式によるデータと電力同時伝送システムとSmart EMCへの適用研究
基盤研究(C)
2021/04-2024/03
研究の目的:これまでできなかった稠密な電磁環境のモニタリングが,IoT(Internet of Things)によって可能となることに着目した研究である。従来のEMC技術は単に電気機器単体で,かつ出荷時の性能を担保するに留まっていた。しかし,IoTを利活用すれば自身の経年劣化や故障に伴う障害発生を抑えたり,EMC規格は満たしていても所要SNRを満足していない状況を改善できるはずである。 今年度対象とした車載クレーンのワイヤーロープを用いた情報と電力の同時伝送システムでは、滑車(シーブと呼ぶ)を介してワイヤーロープが電気的にループ回路を形成することに着目し、筆者らが考案した一線式PLC(Power-Line Communication)システムを適用した。これは,通常のPLCとは異なる電流駆動型であり,かつワイヤとは非接触であるため,ワイヤーロープ通信にも適しているためである。本年度は同じ構造で電力も同時に伝送できることを実証する。またこの時に発生するノイズを例に、2022年度にSmart EMCシステムを提案する。 <BR> 研究実施方法と結果:従来システムでは筆者らが考案した一線式PLCにて非接触で通信が行えることを実証することが目的であったため、信号源の出力インピーダンスは50Ωであり、最大1W 程度しかフックで受電できなかった。 今年度,送電側にパワーアンプを挿入し,また受電側に力率改善コンデンサを挿入した結果,ワイヤー長30m において最大73W まで受電可能になり、当初受電目標の50W以上の成果を得た.また,この73W受電時、高調波ノイズが発生していることを確認したうえで、同じワイヤーで行ったPLC(G3-PLC規格準拠)に及ぼす影響について考察した.このノイズを例に2022年度はSmart EMCシステムの具現化方法を検討する。
日本学術振興会
科学研究費助成事業
Blockchainと分散学習による群ロボットの高信頼型協調動作に関する研究
基盤研究(C)
2021/04-2024/03
群ロボットシステムは,個々の自律分散型ロボットが目的や意思を持った一つの集団として行動し,所望の目標を達成するロボットシステムである.このシステムを構築する際は,Peer-to-PeerによるWireless Networkがしばしば利用される.スケーラビリティの向上が期待され,さらに耐障害性の高さも保証出来るが,セキュリティ確保の困難さ,匿名性による悪意ある命令の実行の可能性があるというデメリットも存在する.また,群ロボットが活動する範囲を考えた場合,通信プラットフォームがカバーする通信可能範囲の制約を受けるため,広大なエリアにおいての動作は難しい.そこで群ロボットの制御に対し,Low Power, Wide Area (LPWA)システム,BlockchainとMulti-Agent自律分散型深層学習を組み合わせたシステムを提案する. 今年度は,(1)Ape-Xが分散型深層学習のプラットフォームとして妥当であるかを検証し,multi-agent systemへの適用が可能か検討した.その結果,動作の主体となるActorを各agentに割り当てる事で実現できる事を確認した.その一方,LearnerとReplay Memoryはsystemとして1つを共有するため,上記agentに於いてメインシステムとなる個体を別途用意する必要が判明した. 並行して,(2)P2PとBlockchainをベースとしたagent間コミュニケーションシステムを構築した.本開発では,一般的なIP網を基盤とした通信環境に於いて,OSやハードウェアの差異に影響を受けない形での情報共有技術の実現を目指し,ハイブリッドP2Pと軽量型Blockchainを組み合わせる事によって実現した.この結果,各agentが保有する環境情報を模したダミーデータを,異なるagent間で誤り無く送受信出来る事を実験的に確認した.
日本学術振興会
科学研究費助成事業
先進センシング技術を利用した光・音・振動の相互作用に基づく潜在き裂の非破壊評価
基盤研究(B)
2021/04-2024/03
本研究は,き裂の応力状態に応じて生じる超音波の非線形性を利用して,広範囲からき裂の検出を行い,さらに局所検査によってき裂の同定を行う先進的非破壊評価法を開発することを目的とする.広域検査では,レーザー光の時間変調を利用して単一周波数の連続波となるように超音波を発生し,水平方向に長距離伝搬させる.このとき,同時に小型錘で構造部材を加振することでき裂面の応力状態を変化させると,界面接触に起因する非線形振動が現れることを利用する.き裂の局所検査には,レーザー光の空間変調を利用して照射面下に超音波を発生させ,き裂による散乱波を開口合成してき裂の同定を行う.R3年度は,レーザー光の時間変調を用いた超音波の周波数制御と,受信超音波の無線転送の基礎検討を行った. 広域検査のために,対象物に連続波の超音波を送信する光学系を設計・製作した.レーザー光源は高周波の繰り返し周波数で発信するが,このときゲート信号に応じてレーザーの発振をON-OFF することで,低周波の周波数を発生させることに成功した.現状では,ゲート信号を急にOFFにすることで波形ががたついているので,波形処理を導入して受信波形を整形して出力することを検討している. 受信した超音波を無線通信でPCに転送するための基礎検討を行った.無線・小型化のために,現状の加速度センサの構造と特性を把握する必要があった.富士セラミクス(株)の協力の下,圧電素子部分とアンプを切り分け,研究室にてバラック状態であるが振動を計測することができた.一方で,ファンクションジェネレータの信号をトリガとして,無線による計測開始を制御することができた.今後は,これらを組み合わせ,振動を計測して無線転送するシステムを構築する予定である.また,小型ケースに収納できるように,個々の部品のアセンブリを行う.
愛媛大学
先進センシング技術を利用した光・音・振動の相互作用に基づく潜在き裂の非破壊評価
基盤研究(B)
2021/04/01-2024/03/01
日本学術振興会
科学研究費助成事業
一線式信号伝送によるグリーンPLCシステムとグリッド・アウェアネスへの応用研究
基盤研究(C)
2016/04-2019/03
本研究の目的は、筆者らが考案した一線式PLCシステムを発展して、高SN比通信路を提供し、超低消費電力(グリーンな)PLCシステムという新たな研究領域を提唱することである。 本研究期間では、クレーンのブーム先端とフック間でのエネルギーと情報の同時伝送方式を開発した。この伝送路のインピーダンスは所望の周波数帯域において数10Ωであるため、低減衰かつ低ノイズであり、データパケットを損失することなく100%伝送できた。 情報伝送用のトロイダルコアを共用して電力も同時伝送したところ、29mのワイヤで37%、91mで15%の電力伝送効率を達成した。
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書籍等出版物
Ⅷ.「IoT 時代のシステムとEMC 調査専門委員会」での主要なトピック紹介, TECHNO-FRONTIER 2022 - 第35回 EMC・ノイズ対策技術展, 特別企画『世界のEMC規格・規制(2022年度版)』, 東京ビッグサイト, 日本能率協会, 2022年07月20日 ~ 2022年07月22日
都築
日本能率協会
2022/07
研究グループ 紹介:愛媛大学工学部工学科電気電子工学コース 通信システム工学研究室
都築 伸二
一般社団法人 電気学会
2021
0385-4205
URL
IoTとEMC~電気学会の調査専門委員会の活動状況~, 第34回 EMC・ノイズ対策技術展<特別企画>世界のEMC規格・規制(2021年版),pp.16-25(総ページ数:81), 2021年6月23日発行.
都築
日本能率協会
2021/06/23
これからのEMC -IoTとEMC-,
都築 伸二
電磁環境工学情報誌, 月刊EMC, p.58, 2021年1月号(No.393)
2021/01/05
IoT時代のシステムとEMC ー電気学会/調査専門委員会の活動中間報告ー
都築伸二
電磁環境工学情報誌, 月刊EMC 2020年7月号(No.387), 特集IoTとEMC, pp.39-44, 科学情報出版株式会社.
2020/07
URL
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論文
クレーンワイヤーによる電力伝送時の磁気飽和による高調波スペクトルモデル
2022/09/24
吉井 達也 都築 伸二 岡南 佑紀
令和4年度電気・電子・情報関係学会四国支部連合大会
3-10-3-10
研究論文(研究会,シンポジウム資料等)
2 値化 FM-CW 信号を用いた同軸ケーブル長推定の基礎検討
2022/09/24
高田 拓朗 都築 伸二 岡南 佑紀
令和4年度電気・電子・情報関係学会四国支部連合大会
12-9-12-9
研究論文(研究会,シンポジウム資料等)
Development and applications of slope and river monitoring system using low-power wide-area network technology
2022/09/02
Achmad Hafidz Naoki Kinoshita Hideaki Yasuhara Shinji Tsuzuki
Journal of Civil Structural Health Monitoring
研究論文(学術雑誌)
10.1007/s13349-022-00620-1
URL
URL_2
Springer Science and Business Media LLC
クレーンワイヤーによる大電力伝送システム
2022/04/15
吉井達也 都築伸二 杉本大志 岡南佑紀
IEICE, 信学技報, EMCJ2022-3
122/ 4, 13-18
研究論文(研究会,シンポジウム資料等)
研究調査委員会 レポート:IoT時代のシステムとEMC調査専門委員会
2021
都築 伸二
電気学会論文誌. A
141/ 2, NL2_3-NL2_3
URL
一般社団法人 電気学会
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講演・口頭発表等
Elasticsearch サーバーを用いた CO2 濃度監視およびエアコンの状態検知システム
12-17, 令和 6 年度電気・電子・情報関係学会四国支部連合大会、徳島大学
2024/09/21
口頭発表(一般)
Private LoRa 無線モジュールの受信性能の比較実験
12-18、令和 6 年度電気・電子・情報関係学会四国支部連合大会、徳島大学
2024/09/21
口頭発表(一般)
TTN サービスを利用した LoRaWAN 無線による船舶 衝突警告システムの構築
12-19 令和 6 年度電気・電子・情報関係学会四国支部連合大会, 徳島大学
2024/09/21
口頭発表(一般)
クレーンワイヤー電力伝送の最大受電可能電力のシミュレータ の製作
電気・電子・情報関係学会四国支部連合大会, 四国電力株式会社 総合研修所 香川県高松市, 3-10,
2023/09/23
口頭発表(一般)
2値化FM-CW 信号を用いたツイストケーブル長推定
電気・電子・情報関係学会四国支部連合大会, 四国電力株式会社 総合研修所 香川県高松市、12-5,
2023/09/23
口頭発表(一般)
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Works(作品等)
地域ICT振興型、スマート環境センシング基盤の構築と地域デザインへの応用に関する研究開発、平成28年度戦略的情報通信研究開発推進事業(SCOPE)研究開発成果事例集 SCOPE NOW, p.11, 総務省, 2016/10/27.
その他
2016/10
低環境負荷型船内通信基盤構築技術に関する研究開発
2009-2010
JGN2P-A20052 ケーブルテレビ局間における番組コンテンツ伝送の効率的手法と最適化の研究
2008-2008
四国IXを想定したInternet利用による小学校間交流に関する実験研究,四国情報通信懇談会平成20年度調査研究活動
2008-2008
A study on cultural exchange support between the remote elementary schools
2007-2007
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産業財産権
特許権
PLC信号中継システム
特願2013-151863
2013/07/22
特開2015-023505
2015/02/02
特許権
電力線通信システム
特願2008-280596
2008/10/30
特開2010-109780
2010/05/13
特許権
電力線通信システム
特願2008-249290
2008/09/26
特開2010-081445
2010/04/08
特許権
位置測定装置
特願2006-225931
2006/08/22
特開2008-051564
2008/03/06
特許権
位置測定装置
特願2006-225931
2006/08/22
特開2008-051564
2008/03/06
特許第5200228号
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受賞
特別賞
Trials of IoT platform for disaster risk reduction, Keynote Speech, 14:44-15:04, Dec 7, 2019, Kure, The 4th Education and Research International Workshop of Electronic Devices, Circuits, Illuminations, and Systems (ECIS);
2021/03
教育貢献賞
「あなたは教育の開発・実践において多大の貢献をされました。よってここにその功をたたえ表彰いたします」令和3年8月20日、
2020/12
学長特別賞表彰,2020.12.10,https://www.ehime-u.ac.jp/post-141511/
新型コロナウイルス対応において顕著な功績があった。
2019/12/07
特別賞
Trials of IoT platform for disaster risk reduction
http://miyabi.ee.ehime-u.ac.jp/~tsuzuki/Gyouseki/2019/2019.12.7.ECIS.pdf
2019/12/01
優秀研究賞
LoRaマルチホップネットワークとそのパケットロス特性の考察
http://miyabi.ee.ehime-u.ac.jp/~tsuzuki/Gyouseki/2019/BRN3C2AF4897705_000025.pdf
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担当授業科目
2024
生活科学入門
2024
基礎情報科学
2024
基礎情報科学
2024
基礎情報科学
2024
基礎情報科学
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教育実績
教育貢献賞,「
その他教育活動上特記すべき事項
2021/08/20-2021/08/20
あなたは教育の開発・実践において多大の貢献をされました。よってここにその功をたたえ表彰いたします」愛媛大学工学部長
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教科書・教材
わかるディジタル電子回路 (再訂版) (わかる工学全書)
2007/04/30
理工系大学の教科書ならびにディジタル電子回路を志向している技術者向けに、ブール代数をはじめとするディジタル電子回路の基礎、および具体的な回路設計を可能にする実践的な知識などを多く盛り込んだ解説書.
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社会貢献活動
パネルディスカッション『FIWARE×デジタルツインをテーマに「FIWAREの今を語る」』『データ連携基盤活用に関する問題提起』
2023/09/12
パネルディスカッション】「GIGAの今とこれからの学び」及び分科会
2023/08/07
生産性向上を目指す工場IoTに関するICT技術セミナーin新居浜, 令和3年12月22日(水)13時30分から17時15分まで; 開催場所(ハイブリッド開催): 現地会場:あかがねミュージアム(愛媛県新居浜市坂井町2丁目8-1); オンライン会場:zoomウェビナーによるライブ配信; ; 後援(予定を含む):四国経済産業局、四国経済連合会、えひめ東予産業創造センター; 第2部 パネルディスカッション: ≪地方都市・中小企業のニーズに直結する工場IoT導入について考察する≫, コーディネーター: 都築 伸二
2021/12/22-2021/12/22
生産性向上を目指す工場IoTに関するICT技術セミナーin新居浜, 令和3年12月22日(水)13時30分から17時15分まで; 開催場所(ハイブリッド開催): 現地会場:あかがねミュージアム(愛媛県新居浜市坂井町2丁目8-1); オンライン会場:zoomウェビナーによるライブ配信; ; 後援(予定を含む):四国経済産業局、四国経済連合会、えひめ東予産業創造センター; 第2部 パネルディスカッション: ≪地方都市・中小企業のニーズに直結する工場IoT導入について考察する≫, コーディネーター: 都築 伸二
2021/12/22-2021/12/22
企画セッション2, 5G通信技術が実現するモビリティの技術革新, [モデレータ] 都築 伸二; https://www.its-jp.org/event/its_symposium/18th2020/program/#kikaku2, プログラム委員会委員, 12月11日(金) 9:30-11:00
2020/12/10
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所属学協会
He is a member of IEICE (The Institute of Electronics Information and Communication Engineers, Japan)
SITA(The Society of Information Theory and its Applications, Japan)
ITE(The Institute of Image Information and Television Engineers, Japan)
and IEEE.
映像情報メディア学会
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委員歴
2023/06-2024/06
電子情報通信学会
四国支部支部長; 任期:2023年06月08日~2024年06月05日
2020/09-2021/10
特別小特集編集委員会(電子情報通信学会四国支部)会誌2021-10特別小特集
編集委員
2020/06-2024/06
電子情報通信学会
環境電磁工学研究専門委員会
2020/05-2021/04
IEICE環境電磁工学研究専門委員会
委員
2019/06-2021/06
一般社団法人 電子情報通信学会四国支部
支部委員(2019年06月06日~2021年06月02日)
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担当経験のある科目
情報と現代社会
愛媛大学
2006/10/01-2011/02/28
学部教養科目
http://miyabi.ee.ehime-u.ac.jp/~tsuzuki/education/jyouhou-to-gendaiSyakai.html
現代と科学技術
愛媛大学
2013/04/01-2015/08/10
学部教養科目
http://miyabi.ee.ehime-u.ac.jp/~tsuzuki/education/jyouhou-to-gendaiSyakai.html
工学基礎実験
愛媛大学
2002/11/06-2002/11/13
学部教養科目
科学技術と社会; 8.ネットワーク,
愛媛大学
2013/10/01-2014/02/28
学部教養科目
プログラミング言語
愛媛大学
2007/10/01-2008/02/28
学部専門科目
C言語
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