植物生理学を専門にこれまでセルプレッシャープローブ・等圧式サイクロメーター等の植物水分生理計測器の改良と,1細胞代謝産物解析法(ピコリットル・プレッシャープローブ・エレクトロスプレーイオン化質量分析法,picoPPESI-MS)の開発を進めてきた.現在,picoPPESI-MS法の改良を進める一方,この細胞レベルのアプローチを水稲高温登熟障害(高温乾燥風に伴う乳白粒形成,高温に伴う背白粒発生・窒素追肥による白濁回避)を始めとする植物の環境ストレス応答の研究に応用することで,細胞生理学的な視点からメカニズムの解明を進めている. |